これまでニュースについていろいろ考察したものを掲載していましたが、ライトに紹介する記事も掲載していこうと思います。ちょっと遅れて8/20日付のニュースで気になったものたちです。
いまさらながらですが、長野新幹線は北陸新幹線の一部だったことを知りました。ニュースをちょっと調べると、新しい知識が手に入るものですね。
北陸新幹線 金沢〜敦賀の延伸工事着工 ⇒ 効果を発揮するには地域ブランディング施策も必要
2014年度に長野〜金沢間の開業を控える北陸新幹線。これが福井の敦賀まで、2025年までに延伸。さらに大阪への接続も検討されているとのこと。ルートは琵琶湖の西か東かで論争が起きているようですが。
北陸の人の流れが変わり、アクセスもよくなるので、単純に言えば地域活性施策につながることは期待できるでしょう。しかしながら、新幹線を通すだけでは不十分。地域経済に潤いをもたらすのであれば、"東京や大阪とつながる地方都市”という立地をどのようにブランディングし、経済サービスを作っていくかがより重要な論点になってきます。
太陽光発電パネルの屋上設置の建設確認手続きが2012年度中に不要に ⇒ 太陽光発電普及と屋根貸しビジネスへ
太陽光発電パネルを設置するには増築に該当する場合があり、自治体に確認が必要でした。この煩わしさを排除して太陽光発電の普及を図ろうと、政府は太陽光パネル設置時の建設確認手続きを不要にする方針とのこと。建築時の規制緩和となるため、太陽光発電パネルを設置できる面積、場所も増やすこともできます。日照条件の良い場所であれば太陽光発電は収益にもつなげることができるため、太陽光発電パネルを設置する場所を貸す"屋根貸しビジネス”も現実感がでてきそうです。
Yahoo!がワンタイムパスワードを導入 ⇒ 背景に見えるIDビジネス(Open ID)
Yahoo!JAPANはIDの不正利用を防止するため、任意利用のサービスとしてワンタイムパスワードを導入しました。このサービスを利用している場合、従来通りIDとパスワードでログインすると指定のメールアドレスにワンタイムパスワードが送られてきます(この時点ではログインは完了していません)。このワンタイムパスワードを入力すると、ログインができるというもの。より堅牢なサービス環境を作ることが狙いですが、その背景にはIDビジネスが見え隠れしています。野村総研などが提唱しているOpen IDです。Yahoo!IDを利用して、Yahoo!以外のサービスも利用してもらう環境を作っていく(例えば決済サービス、銀行取引、ECサイトなど)には、より高度な信頼性が必要ですので。
TwitterのAPI利用ルール変更に開発者猛抗議 ⇒ アプリ提供者は大打撃、背景にはTwitterの競争戦略
TwitterのAPI利用ルールが変更になり、
・すべてのAPIエンドポイントでの認証(どこでだれが何をつかっているのか、わかるようにする)
・エンドポイントごとのレートリミット方式の採用(アクセス制限が1時間350回から60回に)
・開発者のルールの変更(利用数の多いアプリ開発者はTwitterと交渉が必要)
といったものが適用されました。とくに10万ユーザ以上が既に利用しているアプリは、現在のユーザ数の倍までしかユーザが増やせない制約がついています。新規にTwitter向けのアプリを作ろうと考えていたり、すでにビジネスとして立ち上げている企業にとっては大きな打撃。Facebookに押され、収益性の課題もあるTwitterがその打開策として今回の対応を行っているのかもしれません。例えば、開発者に制限を与え、その上で開発者向けにプレミアムサービスを提供して収益につなげる、といったことを考えているのかもしれませんね。