2012年3月1日木曜日

はてなブックマークがキュレーションサービス「マイホットエントリー」 ⇒ メディアの価値はソーシャルの露出度が決める時代へ?


2012年のトレンドで上げていた“ビッグデータ・アナリティクス”、キュレーションという形でかなり身近になってきているようです。はてなブックマークもキュレーションサービス“マイホットエントリー”を2月24日より公開しています。



  マイホットエントリーとは? ⇒ 友達が話題にしているニュースを抽出するサービス
このマイホットエントリーでは、FacebookやTwitterのアカウントと連携してニュースやブログ記事などをピックアップするサービスです。Facebook上での友達が紹介している記事、Twitterでフォローしている相手がコメントしているニュースなどがピックアップされてきます。つまり、自分のSNS上での関係(ソーシャル・グラフ)で重要度の高いニュース・記事が自動的に抽出されるサービスなのです。

なお、類似するサービスはすでにいくつかあり、Twitter自身もSummmifyを買収して内製化を図っています。


  どのように影響 ⇒ 今まで紐付かなかったニュース・記事と人が結びつくかも?
はてなブックマークのマイホットエントリーでは、ニュースの“内容”や、“どこが”伝えているものか、という視点ではなく、“誰が”関心をもっているかという視点で抽出されます。そしてその“誰か”はユーザにとって身近な友達となります(厳密には、SNS上だけの関係ということもありますが)。

このとき、一つの可能性があります。それはいままでまったく興味関心を持たなかった分野でも、自分の身近な友人が読んでいるニュース・記事であれば興味関心をいだく可能性があるのです。例えば、まったく経済の話に興味がなかった人も、友達が日経新聞の話題を盛んにFacebookに投稿していれば、少しずつ経済に興味を持っていくようになるかもしれないのです。

ニュースや記事を提供する側(Webメディア側)にとっては、ソーシャルはますます無視できないものに変わっていきます。すでにワシントンポストなどが行っているように、FacebookのOpen Graphを利用したメディア配信をしておくことが必要になります。なぜなら、いかにSNS上でニュース・記事に触れて貰えるか(=ソーシャルでの露出度)が、メディアとしての価値を決める重要なファクターになるからです。この点ふまえると、Webメディアとして単純に知名度が高いことだけでなく、記事としての質が高いこと、ユーザにとっての価値が高い情報であることがより重視されるようになるでしょう。ビッグデータ・アナリティクスのトレンドは、メディアのあり方も変えていきそうです。


関連URL)
 はてなブックマーク