経済産業省が発表した再生可能エネルギーの2012年8月末の認可状況を発表しました。2012年度末までの導入予測250万Kwに対して、8月末で太陽光発電を中心に130万Kwとなり、想定よりも早く導入が進んでいる、とのことです。7月より始まった固定価格での電力買取制度や、原発ゼロに向けた動きなどが再生可能エネルギー導入を後押しした格好。
内訳をみると、最も多いのが非住宅(ビルなど)の太陽光発電の72.5万Kw(目標:50万Kw)、次いで住宅の太陽光発電30.6万Kw(目標:150万Kw)、風力26.2万Kw(目標:38万Kw)。太陽光発電が主流となっていますが、思いのほか住宅向けが伸びていない、といった状況。やはり発電設備の設置費用について、助成金が出たとしても個人負担が少なくなく、電力を買い取って貰えたとしてもペイできるものでもない、といったところが引っかかっているのかもしれません。再生可能エネルギーの及を促進するには、ステークホルダーの中で経済の仕組みが回るように仕掛けていく必要があるわけです。結局、お金がないと投資はできませんし、維持もできませんので。