2012年2月8日水曜日

ソーシャル疲れの原因ランキング SNS中毒にはご注意を コツは「ゆるく、ほどほど」に利用するソーシャル・リテラシー?

gooリサーチが「ソーシャル疲れの原因になっていると思うことランキング」を1/19に発表しました。このランキングを見ていると、改めて今までのインターネットの使い方とSNSの使い方は異なる、ということが見えてきます。

Social Media Marketing Cube / opportplanet


  ランキングについての考察
1位はいわゆるSNS中毒。最初に情報がたくさん入ってくるのが、なんだか楽しくなってしまい、そしてその情報を追っていないといけない気分になって、Twitterが気になってしょうがなくなる、という症状ですね。これはTwitterに限らず、Facebookなどでも怒ります。そしてこれがソーシャル疲れの根源でしょう。

Twitter中毒から派生して、SNSなどソーシャルのサービスを利用していると「リアクションが欲しい」「自分がどう思われているかが気になる」といった承認欲求・所属欲求が出てきます。これを満たすために、やたらとフォロアー数やいいね!の数を確認してしまうのでしょう。また、ある意味プライベートを公開している状態であり、見たくないものが見えたり、見せたくないものが見られたりするかもしれない、という心理的な負担もかかります。その心理的な負担を軽減しようと、いろいろと設定を細かくすると、今度は物理的に面倒になって疲れてしまっているように見受けられます。

 (goo ランキングより抜粋)
 1位 : 毎日Twitterにベッタリ張り付きでみている 
 2位 : 各SNSとTwitterを連携している
 3位 : 毎日フォロワー数をチェックしている
 4位 : 「いいね!」をつけてほしくて投稿ばかりしている
 5位 : ソーシャルゲームのお誘いが頻繁にくる
 6位 : ネガティブツイートばかり目に入る
 7位 : 自分の友達の数が可視化される
 8位 : 他人がTwitterで爆弾発言をしてたたかれているのが目に入る
 9位 : 会社の付き合いで嫌々友達リクエストを承認している
 10位 : ネガティブツイートばかりしている
 11位 : 「知り合いかも?」リストをみて友達リクエストを申請している
 12位 : 友達のドヤ顔アイコンが目に入る
 13位 : 自分が誘われていない飲み会の存在をSNSで知る
 14位 : 発言によって公開範囲を設定してつぶやいている
 15位 : ふぁぼられているかを細かくチェックしている

  今までのインターネットとは使い方が違うことに注意
ソーシャル以前のインターネットは、欲しい情報を自分で探して、選び、利用していました。しかし、ソーシャルでは自分も情報を発信(投稿はしなくても、最低限のプロフィール情報は発信するわけです)し、企業だけでなく個人からも情報が流れ込んできています。ソーシャルでは自分には直接必要ない情報にも触れる機会が増えるのです。明らかにその使い方が異なることに注意しなければいけません。ソーシャル疲れがあるのは、もしかしたら今までのインターネットと同じ感覚で、ソーシャルを使っているからかもしれませんので。

個人的には
 ・ソーシャルに出す情報・出さない情報を決めてる
 (ビジネスネタ、面白ネタ、ニュースへの意見は出すが、ネガティブな感想は書かない など)
 ・ソーシャルへの投稿は備忘録+コミュニケーションのネタ程度の感覚
 (うけなければそれまでで気にしない)
 ・ひとが投稿した内容に興味がない場合はスルー
 ・コメントをもらったらなるべく回答
 ・だけど多すぎたり、難しくて答えらなかったら「回答が追いつかなくてごめんなさい」と謝り、無理に回答しない
というのをゆるいルールにしています。

ちなみにFacebookとTwitterで利用方法をわけて
 ・Facebookは一度会った方たち
 ・Twitterは興味をもった方たち、またはもってくれた方たち
とコミュニケーションするツールとして位置づけています。なお、ブログは自分の知識のアーカイブとしての位置づけです。一人で知識を抱え込んでいても発展しないので、文字にして共有しておけば、何かの役に立つのではないか、と考えてやっています。

このような形でゆるく、ほどほどに利用しているので、いまのところソーシャル疲れは感じずにすんでいます。ゆるく、ほどほどに付き合うのがソーシャルなのかもしれません。このあたりはもう少し掘り下げて、ソーシャル・リテラシーとして考えを整理し、広めていく必要がありそうです。