センシングによるユーザインタフェースは、よりナチュラルなものになっています。マイクロソフトの研究チームが2012年10月9日に発表した、手首のセンサーで手の動きを認識するセンサーはもはやスターウォーズの世界です。
マイクロソフトが10月9日に公開したプロトタイプシステムは、「Digits」というプロジェクトで開発された手の動きをセンサーで読み取るユーザインタフェースの仕組み。これまでとの最大の違いは、センサーがつけられた手袋が必要ないということ。手首にセンサーをつけるだけで認識することができます。ちいさなKinectを手首につけるイメージ。
この手袋がない、ということは意外と革新的。ユーザが普段どおりに手を使えば、そのままその動作を読み取って処理することができるわけです。プロトタイプではモニター上のバーチャルな手で描写しているだけですが、例えばロボットアームと連動させて遠隔操作を行うことができます。これまでも遠隔操作の仕組みはあったわけですが、より繊細な動きを実現することが可能になるわけです。ロボットアームが人間の手のよううに動かすことができるようになれば、遠隔操作での医療だけでなく、家電の修理、料理、裁縫といったことも容易に実現できるようになるかもしれません。