2012年のテクノロジー分野のトレンドキーワードで挙げていた「ビッグデータ活用」は、アナリティクス・サービスによってカタチになっていきそうです。すでにいくつかのサービス発表などもあったので、今後の可能性も含めて一度整理しておこうと思います。
“アナリティクス”とは
・ビッグデータを対象とする
・情報の関係性や、情報が持つ意味を分析する
・私たちの行動や判断に影響する形にまとめて提供する
といった処理を行うものを指しています。
アナリティクス・サービスの要点
2012年に入ってからのアナリティクス・サービスに関わる動きを見る限り、ビジネスとして発展していくことは間違いなさそうです。そしてすでに“いかにしてアナリティクスを活用して顧客に価値を提供するか”、といった観点から考えなければいけない段階にきているようです。
その理由としては以下の5点があげられます。それぞれはまた、別のブログ記事としてアップしていきます。
Google「Search plus Your World」から見えた、アナリティクス・サービスの3つの要点と2つの課題
IBMソーシャルビジネス向け分析ツールが示すビジネスのカタチと可能性
食べログヤラセ判定サイトが証明した、アナリティクスへのニーズ
テキストマイニング市場とストレージ市場の成長による裏づけ
“視点”の違いで差がつき始めたアナリティクス・サービスの具体的活用方法
アナリティクス・サービスで強みを発揮するのは
アナリティクス・サービスで強みを発揮するのはズバリ、“アーカイブされた情報を持っている”企業です。ここでアーカイブされた情報とは
・自社が管理している個人情報
・自社が著作権を有するコンテンツ
が主に該当します。
なぜこれらアーカイブされた情報を持っていると強みになるのかというと
・アナリティクスを行う上で肝となる
・簡単には手に入らない(時間とお金がかかる)
からです。
もちろん、アナリティクスの技術を提供する企業も競争力は発揮しますが、アーカイブされた情報を持つ企業のほうがより優位であることに間違いありません。
今後のアナリティクス・サービス市場では、アーカイブされた情報を持っている企業とテクノロジーを提供する企業のパートナーシップの取り方によって、最終的な優位性が決まっていくのでしょう。