2012年1月9日月曜日

おせち騒動から一年、新店舗は大丈夫?? ソーシャル・メディアの怖さを考える

2011年のお正月、「おせち騒動」があったことを覚えていますか?クーポンサイト経由で予約したおせちが、いざ届いてみたらスカスカで大問題に。そしてそのおせちを販売した横浜の店が閉店するまでに至った騒動です。その跡地にできた店について、インターネット上で話題があがっています。

おせち / hemiolia


なぜ話題になっているかというと、その新しい店舗というのがどうやら「おせち騒動」の店に関係しているらしいため。その真偽はわかりませんし、たとえおせち騒動の店と関係していたとしても、2011年の反省を踏まえて改善されていれば全く問題ではありません。

しかし、ここで怖いのはソーシャル・メディアの力。その理由は3つあります。
・情報発信者の多様性
  ⇒ 簡単にはほとぼりは冷めない
情報発信者には多種多様な人がおり、肯定的な意見・否定的な意見が入り交じります。これらの情報はどこから、どうやって出てくるかは企業サイドで予測することはほとんど不可能です。「ほとぼりが冷めたから大丈夫だろう」と思って行動しても、そう都合良くいかないことは少なくないでしょう。

・情報のアーカイブ
  ⇒ 過去は消せない
情報発信者が多いということは、それだけ情報が大量に保存されていることになります。過去のトラブルとのつながりは、検索すれば簡単に誰もが見つけることができるのです。過去につけてしまったネガティブなイメージを払拭するほどのアクションがなければ、簡単にはイメージの転換はできないのです。

・情報が拡散しやすい(特にネガティブな情報は速い)
  ⇒ ネガティブな情報ほど広がる
ソーシャル・メディアは人と人がつながっています。そのつながりは、Twitterなどに代表される通り不特定多数×不特定多数のつながりであり、無限に広がっています。ひとたび情報が(たとえそれが過去のものであっても)出てくれば、それは一気に広がります。そして人間心理的にネガティブな情報ほど速く、広範囲に広がっていきます。

これらソーシャル・メディアの怖さを知った上で、うまくソーシャル・メディアとつきあわなければ、この新しくできたお店の経営も難しくなるかもしれません。もちろん、このソーシャル・メディアの怖さは、ソーシャル・メディアを使う人全てが理解しておくべきこと = リテラシーだと言えるのではないでしょうか。