NTTドコモの通信障害の原因は、Andorid OSやコミュニケーション・アプリが高頻度でアクセスしていることも要因でした。しかし、ユーザの利便性を考えれば高頻度のアクセスはやはり必然なのでしょう。NECからはどうみても高頻度にアクセスするであろうAndorid向けのソリューションが発表されました。
NECのソリューションとは ⇒ 相手の状況に合わせてコミュニケーション方法を提案する仕組み
(NEC プレスリリース資料より)
その特徴は以下の3点です。
・相手の状況を自動推定
スマートフォン内の加速度センサーの情報を利用し、「静止中」「会議中」「歩いている」「電車で移動中」「車で移動中」を推定。
・連絡手段の自動選択
システムが相手の状況に合わせたコミュニケーション手段を表示(電車の中にいるならメール、など)
・コミュニケーション・サポート機能
質問に対して簡単に回答できるよう、文書入力のサポート機能が充実
(NEC プレスリリース資料より)
データ通信頻度の抑制はやはり非現実的? ⇒ データオフロードなど通信環境整備が最優先
今回NECが発表したサービスは、当然自動的に状況を共有することになるので、データ通信は高頻度で必要になります。これはNTTドコモが1月25日の通信障害を受けて、GoogleやAndroidアプリ開発者に「アクセス数を減らすように呼びかけていきたい」としていたものの真逆。
しかし、NECが提供しようとしているサービスは今後のトレンドを考えれば至極当然のもの。IOT(モノのインターネット)を利用し、行動を提案するサービスは、ビッグデータ時代のひとつのサービスの形であることに違いはありません。そして、NECに限らず、同様のサービスは今後も増えていくでしょう。
この点を踏まえると、やはりNTTドコモの呼びかけはユーザ利便性の向上を妨げるものになりかねません。もちろん、過剰にデータ通信を行うことは避けるべきですが、過剰に制限することも避けるべきです。ユーザの利用形態、サービスのあるべき姿を見据えて、やはりデータオフロードなど通信環境の整備を最優先に行っていただきたいものです。
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