2012年2月10日金曜日

【Facebookの戦略を考える】広告マーケット ⇒ モバイルのマネタイズを確立し、収益力強化へ


Facebookの戦略。2つ目のキーワード「広告マーケット」について考察していきたいと思います。
・広告マーケット
・投資家基盤

Targeted ads on Facebook / Sorosh



  広告マーケットの位置づけ ⇒ 最も重要な収益獲得手段
広告マーケットは、Facebookにとって「よりよいサービスを提供するために収益を得る」ための手段です。そしてFacebookの公開された財務情報を踏まえると、最も重要な収益獲得の手段であることがわかります。今後はWebページでの広告サービス強化に加え、モバイルページでのマネタイズを積極的に行っていくことになるのでしょう。



  主軸はWebページ広告 ⇒ Open Graphの展開で広告の新境地開拓へ
Webページについてはバナー広告に加え、2011年12月からニュースフィード内に広告表示を行うサービスを開始しました。ニュースフィード内の広告には「Sponsored」と表示され、広告ということがわかるようになっています。しかし、これらの広告はGoogleやTwitterでも行っている内容です。Open Graph」を展開し、膨大な情報量をもつFacebookの強みを活かした広告サービスが今後必要となってくるでしょう。

例えば、ユーザ同士のコミュニケーションの文脈を読み取り、関連する情報を吹き出しのような形(Windowsのイルカみたいなイメージ)で表示する、なんていうものも出てくるかもしれません。具体的なサービス形態はこれから出てくるでしょうが、より細分化されたシチュエーションにターゲットを絞った広告サービスを提供することになるでしょう。


  モバイル広告が課題 ⇒ マネタイズの早期開始で収益拡大へ

モバイルについては現状マネタイズがほとんどされていません。今後スマートフォンが普及していくことを考えると、モバイルベースでのマネタイズがないことは大きな損失となります。モバイルについては具体的な広告サービスを早期に開始することが必要になります。これは当面、少なくとも2012年内の最優先事項の一つになるでしょう。反面、マネタイズが始まれば、Facebookに大きな収益をもたらすサービスになるに違いありません。