Linked Open Data Challenge 2011(LODチャレンジ)の応募が1月31日に締め切られました。応募総数73件。Big Future Form Small Worldのブログエントリーもアイディア部門で応募させていただきました。
LODチャレンジとは
Linked Open Data (LOD) というのは、簡単に言えば
「インターネット上のオープンな情報をつなげて、利用する仕組み」
です。今までのインターネットと違うことは、ただ参照するだけでなく自分のシステムで自由にデータが利用できる、という点です。最近話題になっているセマンティックWebの要素技術であり、ビッグデータを支える技術の一つなのです。
とはいっても、言葉だけでLODの何がすごいのか、というのはピンときません。そこでLODの価値を伝えるために行われているのがこの「LODチャレンジ」です。このLODチャレンジでは
・分野を問わず
・Linked Open Data (LOD) について
・仕組みやデータ作りをしている人びとによる
・活動の発表の場
としてコンテストが開催されます。部門は
・データセット部門 : LODとして利用できるデータ
・アイディア部門 : LODを使って実現できるサービスのアイディア
・アプリ部門 : LODを使って実際に利用できるアプリ
の3つです。
そしてこのLODチャレンジの特徴は、なんといってもこれら部門にエントリーされた作品がオープンになっていることです。どんなデータがあるのか、アイディアがあるのかを見ることができます。そしてアプリについては実際に触って、サービスを利用することができるのです。
システムの世界の話ではありますが、論より証拠。見て触って、LODを感じて、その価値を実感することができます。
ちなみにLODの上位概念に当たるセマンティックWebの技術は、
・IBMの人工知能 Watson
・Googleの検索エンジン
などですでに採用されており、次世代ICTのひとつとして注目されています。こうした流れから、LODチャレンジには世界中から応援のメッセージも届いていており、WWWを創ったインターネットの父、ティム・バーナーズ・リー氏からも支持を得ています。この点をとっても注目度高さが伺えます。
エントリー作品
LODチャレンジのエントリー状況は以下の通りです。
データセット部門 : 21作品
アイディア部門 : 34作品
アプリ部門 : 18作品
学生から大学教授、民間企業の方まで幅広くエントリーされています。エントリーも個人でやっているひともあれば、グループでエントリーする人、企業エントリーする人とさまざま。イノベーションを起こすために立場など必要はない、ということを証明するようなエントリー状況になっています。
Big Future Form Small Worldからのエントリー
このブログからはアイディア部門に以下の3つをエントリーしました。それぞれブログ記事として公開しています。
「ビジネスイノベーターのためのブログ」というコンセプトでもありますので、ビジネスを意識したアイディアとしてまとめました。それぞれ
・概要 : アイディア全体のコンセプトと背景
・実現の仕組み : アイディアを実現するために必要となるシステムやプロセス
・提供するサービス : ユーザに提供されるサービス内容
・マネタイズ : ビジネスとして収益を上げるための方法
・将来の可能性 : ビジネスとしての展開や社会的影響・価値
を整理しています。
応募総数が73作品もあり、そのうちアイディア部門は34本。受賞できるかどうかはわかりませんが、このブログエントリー部分も含めてたくさんのアイディアが出てきていることは事実です。こうしたアイディアを実際にビジネスのカタチにしたいものです。
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