2012年、Facebookが力を入れているOpen Graph。1月に新たに60社をパートナーとして発表したばかりですが、2月16日に早速Facebookはその効果を発表しました。パートナー各社ともOpne Graphを導入することで、自社サイトのアクセス数、ユーザ滞在時間などが大幅に向上しています。
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Open Graohによる効果 ⇒ 軒並みUP、やらない理由はない?
Open Graphを導入した各社の効果は以下のとおりです。当然、FacebookとしてはOpen Graphを普及させていきたいわけですから、ネガティブな情報はありません。しかし、この点を差し引いたとしてもOpen GraphはFacebookユーザに対して自社サービスをPRしていくための重要なツールとなる可能性は十分に期待できます。
≪ショッピング&ファッション分野≫
・Pinterest : Pinterestのサービスを毎日利用するFacebookユーザの数が60%UP
・Pose : Poseへの日次ユーザログイン数が5倍に
・Feb.com : Feb.comへのFacebookからのトラフィック量が50%UP
≪エンターテイメント分野≫
・Artfinder : Facebookから訪問する新規ユーザの滞在時間が60%UP
・Rockmelt : トラフィックと新規獲得ユーザ数が20%UP
≪フード分野≫
・Foodspotting : サイトアクセスと情報がユーザによってシェアされる回数が3倍に
・Foodily : 新規ユーザ数が4倍に
特化型のSNSはOpen Graphに活路
特化型のSNS単体ではなかなかユーザ数を獲得できません。知名度が低く、特定のニーズに絞り込むためユーザによる利用機会も限定されるからです。しかし、今回のPinterestのようにOpen Graphを利用することで状況は変わります。
Pintrestでの個々のユーザのアクションがFacebook上で自動的に共有されることで
・露出度のUP
・ユーザ興味喚起の可能性UP
が期待できるわけです。露出が増えれば、ユーザの記憶にとどまる可能性があります。そして、ちょっとしたきっかけがあれば、興味を抱き、サイトにアクセスしてくれるわけです。そして特化型サービスであっても、一度サイトにアクセスしてもらえればその良し悪しをユーザは判断し、面白い・必要だと思えば継続利用してくれます。
もちろん、万事が万事、ユーザ獲得につながるわけではないでしょう。しかしながら、Open Graphを利用することによって世界8億人もいるFacebookユーザに対してサービスをPRできる機会を獲得できるのは確かです。Open Graphの利用方法はFacebookの開発者ページでも紹介されているので、今は“まずはやってみる”、ということが必要かもしれません。
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