2012年3月8日木曜日

「ビジネスがセマンティックに求める未来」 私たちに求められること

※2012年3月8日に開催されたセマンティックWebコンフォレンスのパネルディスカッションに出演した際の資料解説です。



“ビッグデータ”を手なづける、ということは簡単ではありません。しかしながら、LODやセマンティックという実現手段を私たちはすでに手に入れています。それはどこかの側面で必ず“ビッグデータ”を手なづけ、確実に私たちの情報に対する価値観に変化を与え、信頼の重要性を高め、ニーズを捉えるための視点を変化させます。そして。広大な海に沈んだ宝を探すように、“膨大な情報”の中からニーズを捉えることがビジネスにはより強く求められることになるでしょう。課題は“ビッグデータを手なづけること”から、“ビッグデータを活用してビジネスにすること”に移っていくのです。それを示す事実として、すでにスマートシティの取り組みは始まっています。しかし、こうした変化に対応して本当にビジネスは実現していけるのでしょうか。机上の空論で終わってしまう可能性はないのでしょうか。

もし“できない”と思うのであれば、すこし思い起こしてください。5年前2007年には想像もできなかったことが今日2012年では実現されているのではないでしょうか。そうであれば、今“できない”ことが、数年先には“できる”ことに変わっている可能性を否定することができるのでしょうか

もちろん、すべてを一度に実現することはできません。LODで情報をつなぎ、それをきっかけに人と人がつながり、様々な活動をつなげていく、様々な要素をつなげていくたとえばU理論のようなアプローチで、異なる価値観を結び付けて、過去だけでなく、新しい未来を立場を超えて見出す活動も広げていく。そうすれば、今まで見えなかった可能性が見えてくるはずです。その可能性を少しずつ実現し、形に変えていけば、新しい価値が生まれてきます。つながりは必ず壁を越えます。そのとき、セマンティックが間違いなく、社会の変革とビジネスを後押しする技術となります。




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