※2012年3月8日に開催されたセマンティックWebコンフォレンスのパネルディスカッションに出演した際の資料解説です。
言葉で表すことは簡単ではありません。しかし、具体的に何が起きたかを見ると、変化の大きさを感じることができます。
例えば現在、一人の投手がいます。日本ハムの齋藤投手。わずか5年前、彼はハンカチ王子と呼ばれていました。その当時、2007年は
・Web2.0が叫ばれ始め
・Mixiが流行し
・フィーチャーフォンが全盛であり
・iPodが流行し
・日本の顔は小泉首相で
・アメリカの顔はブッシュ大統領
という時代でした。
それからわずか5年。ハンカチ王子が齋藤投手になるまでの間に
・Web2.0は当たり前のものになり
・Facebookが8億人を超えるユーザを集め
・スマートフォンが主流となり
・タブレットPCが普及し
・リーマンショックが起き
・アラブの春が起き
・ギリシャ危機が発生してとりあえずの回避に至る中
・日本の顔は6回変わり
・アメリカの顔は史上初めての黒人大統領、オバマ大統領になる
という変化がありました。
さて、ここでひとつ質問です。皆さんは5年前、2007年に今日2012年の社会を予想することはできたでしょうか。5年前の予想よりも小さな変化ですんでいるでしょうか。この問いに対し“できた”と答えられる方はごくごくわずかでしょう。たった5年で、私たちの想像をはるかに超える変化が起きているのです。ただし、骨子、大きな道筋までは予想できた方もいるのではないでしょうか。例えば、今ビジネスをリードしている人たちは、そうだったのかもしれません。
では、もうひとつの質問です。今から5年後、2017年。私たちの社会はどうなっているでしょうか。
この質問にも正確に回答することは困難でしょう。おそらく、今私たちが想像もしていない変化が起きるはずです。しかし、その変化がどのようなものか、可能な限り想定しておかなければ対応が難しくなります。100%完璧で具体的な予想は困難であっても、いくつかの可能性は考えられるはずです。その可能性を見ておくことで、今日のビジネスをリードする人々のように、5年後の未来でビジネスをリードできるかもしれません。
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