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リスクマネジメントの対象は大きく2つ ⇒ 投機的リスクと純粋リスク
リスクマネジメントでは、ビジネス上発生する不確実な要素すべてが対象となります。そしてそのその範囲は決して狭いものではありません。大別すると以下の2つがあります。このうち、BCP(事業継続計画)で主眼において考慮すべきリスクは純粋リスクとなります。
・投機的リスク
ビジネス活動の中で発生する、メリットを獲得するために能動的に取りにいくリスク。
株式の投資、新規事業の立上、企業買収などによって生まれる損失の可能性。
・純粋リスク
ジネス活動とは関係なく発生するリスク。
自然災害、感染病、死亡事故などによって生まれる損失の可能性。
リスクマネジメントで考慮すべき3要素 ⇒ ハザード・ペリル・リスク
このリスクマネジメントは単に将来発生し得る損失(リスク)が何かをリストアップすればいいというものではありません。まず、リスクマネジメントを行ううえで以下3点が何かを明らかにすることが必要です。
・ハザード(原因・要因)
具体的にリスクにつながる可能性のある要因を分析します。
原発事故であれば、巨大地震や津波、電源喪失などです。
交通事故であれば、ブレーキやエンジンの不調などがあげられます。
・ペリル(事故・災害)
ハザードをリスクに変えてしまう事故にどんなものがあるかを分析します。
原発事故であれば、建屋の爆発やメルトダウンです。
交通事故であれば、他の車への追突やスリップなどがあげられます。
・リスク(損失)
具体的にどのような損失が発生する可能性があるかを整理します。
原発事故であれば、海洋・土壌の放射能汚染、社会システム・環境の破壊などです。
交通事故であれば、ケガや死亡などです。