2012年5月1日火曜日

クラウドストレージの代名詞DropBox ⇒ クラウドストレージの枠を越えたサービス提供が必要

クラウドストレージの代名詞ともいえたDropBoxが新サービスを開始しました。クラウドストレージの競争で差別化を図っていきたいところです。




  DropBoxの新サービス「Get Link」 ⇒ ファイル共有を簡単に
DropBoxが新しくスタートしたサービスは「Get Link」。DropBox上に保存したファイルやフォルダに直接リンクするURLを取得できます。やり方は簡単。
 
 ①リンクを取得したいファイルやフォルダを右クリック

 ②DropBoxメニューから「リンクを取得」をクリック

これで取得したURLを共有するだけで、指定したファイル、またはフォルダだけを共有することができます。もちろん、メールで送るだけでなく、FacebookやTwitterの投稿に貼り付けることも可能です。


  あんまり差別化になっていない? ⇒ クラウドストレージの枠を越えたサービス提供が必要
今回のGet Link機能、DropBoxをクラウドストレージの中心に吸えている人にとっては便利な機能かもしれません。しかしんがら、同様のサービスはGoogleでもできますし、単にファイル共有するだけであればDocsやLargeDocument.comといったサービスもあります。残念ながら他のクラウドストレージサービスに対して差別化するほどのものではないかもしれません。

では、DropBoxが他のクラウドストレージサービスと差別化するには何が必要でしょうか。Get Linkなどの機能を揃えていくことは当然ながら必要でしょう。しかしながら機能は先んじて世に出すことができたとしても、すぐに追いつかれてしまいます。ましてやhotmailユーザを大量に抱えているMicrosoftのSkyDrive、Gmailなどのサービスでユーザを囲い込んでいるGoogle Driveといった巨人と戦うことは容易ではありません。すでに無料ストレージの枠で見れば、DropBoxは一歩後退している状態です。今のまま、ストレージ中心のサービスを続けていけば、差別化どころか買収リスクに直面していくかもしれません。DropBoxが生き残っていくためには、クラウドストレージの枠を越えたサービスを作り上げることが必要なのかもしれません。Facebookとがっちりとタッグを組む、などという選択肢も出てくるかもしれませんね。


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