注目されるBYOD ⇒ 仕事は会社貸与PC+自分のスマートデバイスで
スマートフォンは見方を変えれば、手のひらサイズのPC、といえます。タブレットは入力ではなく、閲覧に重きを置いたPCとも。クラウド環境が整ってきている昨今、スマートフォンやタブレットで十分に業務が出来るようになってきています。
そこで注目されてきているのがBYOD(Bring Your Own Device)。自分が所有しているスマートフォンやタブレットを職場に持ち込んで仕事をする、というもの。実態としては、会社貸与のPCがある上で、クラウド上でメールやドキュメントを共有して個人のスマートフォン/タブレットで確認できるようにしようというものです。
BYODはコスト効率化・業務生産性向上のメリット ⇒ 懸念はセキュリティ・リスク
BYODのメリットとしては
≪ユーザ≫
・自分の使い慣れたデバイスで仕事が出来る
・どこにいても情報をとることが出来る
≪企業≫
・スマートフォンやタブレットなどの導入コストを抑えられる
・出張時などでも業務継続でき、生産性を維持できる
といったあたりがあげられれます。業務生産性を向上させることに期待が出来るのです。また、会社はリースでPCを用意しており、リース期間が終わるまでは同じPCを使い続けなければいけません。となると、数年前のPCをそのまま使い続けることになり、最新のサービスを利用できない、なんていうこともおきかねません。しかしながら、BYODで自分のデバイスが使えれば、最新のサービスを利用できる環境を整えやすくなるのです。もちろん、個人が新しいモデルに買い換えていればの話ですが。
その反面、デメリットも存在します。
≪ユーザ≫
・利用環境を自分で整える必要がある
・仕事とプライベートの境目があいまいになる
≪企業≫
・情報漏えい・ウィルスなどのセキュリティ・リスクが高くなる
・社内システムの改修が必要な場合がある
といったものがあげられます。利用するデバイスを個人で管理することになるので、企業側の目が行きとどかない部分がでてくることは間違いありません。また、次々と新しいモデルが登場するスマートフォンやタブレットにシステムを対応させていくことが必要となります。つまり、システムの改修コストに対する懸念があるわけです。
まとめ:デメリットはあってもBYODは取り組むべき流れ
BYODには確かにデメリットがあります。しかしこれは、個人の観点ではリテラシーと働き方の問題。そして企業の観点では情報システムの問題に過ぎません。いずれも簡単に解決できない問題かもしれませんが、業務生産性向上という企業全体、ビジネス全体のメリットはこれら問題を大きく上回ります。当然、業務生産性の向上は企業収益の改善を意味し、結果的には個人の収入にも影響してくるわけです。全体のメリットを考えるのであれば、BYODのトレンドは受け入れるべきなのです。