2012年5月22日火曜日

キュレーターの力で作るソーシャル・マガジン「Flipboad」 ⇒ Web・SNSから自分だけのデジタルマガジンを作成

TwitterにFacebook、ForSquareにLinkedIn。SNSサービスが増えてきている分、情報を追うのも大変になってきました。Web上でのニュースメディアも増えて、情報を追うのも一苦労。そんなときに便利なアプリがFlipboadです。


  「Flipboad」とは ⇒ 自分専用のソーシャル・マガジン
FlipboadはTwitterやFacebookに投稿された内容や、Webメディアに掲載された情報を、自分向けに再構成して雑誌のような見た目で閲覧できるアプリ。実際にぱらぱらとめくる感覚でコンテンツを楽しむことができます。ちなみに無料。

使い方はシンプルで、コンテンツはFlipboadが揃えるコンテンツから、自分に興味のあるものだけを選ぶだけとなっています。


  魅力はキュレーター ⇒ 情報を整理整頓する価値
Flipboadの最大の魅力はキュレーターの存在です。何でもかんでも、Web上の情報をかき集めてきているわけではなく、各分野に精通した“キュレーター”によって厳選されているということ。キュレーターとは、キュレーションをする人のこと、つまり無駄な情報を省いて必要な情報を取り出す“情報の整理整頓”を行う人たちのことです。

情報量が爆発的に増えている昨今、素人目にはどれが有効な情報なのかがわからないことも少なくありません。未知の分野ならなおさらです。そんなときは、知っている人に頼ることが一つの手段。実際にTwitterでも知見者にはたくさんのフォロアーがつき、そこから発信される情報は信頼が高いものと鳴っていました。このFlipboadはそうした信頼性の高い知見者が整理整頓した情報を、一括して閲覧できるツールともいえます。情報が溢れる今だからこそ、価値のあるアプリと言えそうです。


  今後の発展可能性は? ⇒ ライフログベースで自動収集
このFlipboadをさらに発展させたらどのようになるでしょうか。現在の仕様であえて欠点を挙げるならば、ユーザが顕在的に必要としている情報がある、興味をもっている分野がある場合のみ有効、ということでしょう。明確に興味をもった分野の情報しか指定できませんし、表示できないのです。逆に言えば、自分ではまだ気付いていないけれども、ユーザにとっては非常に興味深い分野があったとしても、その情報を表示することはできないのです。当然といえば当然です。

しかしながら、情報量が増れば増えるほど、ユーザが気付かないところでユーザが興味を持つべき情報が生まれている可能性が高くなります。そこで可能性としてあるのが、ユーザのライフログ情報を活かすこと。例えばFacebook上での投稿、買い物の傾向、利用したサービスの傾向などを分析し、興味がありそうな分野をコンピュータが分析して提案する。そのようなサービスを実勢する方向に発展していくことでしょう。まさにセマンティックな世界です。もちろん、実現には越えなければならない壁もありますが、将来的な可能性としては十分に考えられるのではないでしょうか。



関連URL)
 Flipboad