2012年5月14日月曜日

ビジネスに化学反応を① ⇒ 就活×CSR、「世界を変える就職ナビ」は就活を変える

「二兎追うものは一兎をも得ず」。あれこれ手を広げずに、成功したければ一点集中。この原理は今も基本的には変わりません。本質的に追求するものは一つ。しかしながらそのためのアプローチは複合的であるべきなのかもしれません。なぜなら、まだ見ぬ可能性を創造していかなければいけないからです。では、どうやってその可能性を導けばよいのでしょうか。今回は長いので全3回に分けて掲載します。


  「世界を変える就職ナビ」 ⇒ 就職活動が世界を救う
株式会社ペイフォワードが展開する就職サイト「世界を変える就職ナビ」は、少し変わった就職支援を行うサイト。そのコンセプトは「ジブンを変える、世界を変える」というもので、以下の3つの特徴的なサービスを提供しています。

特徴① 利用するだけで社会貢献に。
 1人が就職すると、3万円が途上国の学校設立費用として寄付され、100人就職=300万円の寄付で学校が一つ建設されます。
 つまり、1人の就職が3人の子どもに教育の機会を作り出す仕組みと鳴っているのです。
 現在、対象国はカンボジアとなっています。

特徴② 就職するとお祝い金支給。
 就職すると途上国に寄付できるだけでなく、就活生自身にもお祝い金がもらえます。
 仕事も見つけて、社会貢献もできて、ちょっとお小遣いももらえてしまうわけです。

特徴③ 社会貢献や自己実現を軸とした検索
 サイト内の企業検索は、解決したい社会問題、身につけたいスキルを軸に検索することができます。
 企業規模や待遇だけでなく、本当にやりたいことを基準に企業を捜せる仕組みになっています。


  就職活動が本質 ⇒ 付加要素で新しい価値創造
このサイトの面白さは、
 ・企業の求人
 ・学生の求職(就職活動)
 ・企業の社会的責任(CSR)
 ・学生の自己実現意欲
 ・途上国の教育問題
といった要素を複合的に取り扱っていること。そして、本質的には、学生の就職活動の支援、という点を追求しながらも、それぞれのニーズを満たせるように、一連のストーリーを描いていることにあります。単に“就職ができる”という就職サイトの謳い文句に、社会貢献にもなる、ちょっとお小遣いももらえる、といった付加価値を加えることで訴求力をたかめているわけです。
           

               

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