Amazon Cloud Driveデスクトップアプリ ⇒ 無料で5GB、年間20ドルで20GB+音楽ファイル保存無制限
2012年5月にリリースされたAmazon Cloud Driveのデスクトップアプリは、無料で5GBまで利用できるサービス。Amazon MP3で購入した音楽であれば無制限に利用できるというもの。さらに年間20ドルを支払えば20GBを追加でき、Amazonで購入したものでなくてもmp3ファイルやaacファイルといった音楽ファイルを無制限に保存することができます。ちなみに1ファイルあたりのサイズ上限は2GB。
ただし、WindowsのエクスプローラーやMacのFijnderなどから直接クラウド上のフォルダを開くことができません。この点はDropBoxに、Google Driveに、Sky Driveとは異なるポイント。自分のデスクトップ/ローカル・ドライブのような感覚で、クラウドドライブを使えるわけではないのです。デスクトップででは、その分、指定のファイルを右クリックしてAmazon Cloud Driveに直接アップロードすることができます。
音楽プレイヤーと対応 ⇒ クラウドからストリーミングで楽しむ時代に
このAmazon Cloud Driveの大きな特徴として、以下の2つのアプリと統合されていることがあげられます。
・ウェブベースの音楽プレイヤー「Amazon Cloud Player」
・Kindl Fire/Andorid用の音楽プレイヤーアプリ
Amazonで購入した音楽ファイルは無制限に保存できるわけですし、年間20ドルを支払えば無制限にmp3/aacファイルを保存できるわけですから、実質的に容量を気にする必要のないモバイル音楽プレイヤーが実現できるのです。それは逆に言えば、音楽プレイヤーに大容量の記憶装置が必要なくなる、ということであり、デバイスの端末を下げることができる可能性を秘めているのです。
この技術を応用して、例えばアプリもストリーミングで利用できるようになったらどうでしょうか。音楽以外の領域に適用することで、スマートフォンやタブレットに必要な記憶装置の容量は大はばに下がることになります。また、プログラミング処理もクラウドサイドで行うことを考えれば、デバイスにはそれほど高性能のCPUも必要なくなります。また、記憶装置やCPUのスペックをある程度低く抑えても問題がない、ということになれば消費電力量も抑えることができます。結果、スマートフォン、タブレットなどの端末価格を大きく下げながらも、長時間稼働ができて高度な処理ができるシンクライアントが実現できる可能性が高まるのです。それは利便性を向上させるだけでなく、デバイスを誰でも持てる環境が出来上がっていくということになります。
もちろん、その分通信回線を確保することが必要になります。3G回線だけでは到底追いつきませんので、LTEなどの次世代通信回線の整備は必須となっていきます。加えてWi-Fiによるデータオフロードの環境も強固にしていかなければいけません。
Amazon Cloud Driveの利用方法 ⇒ アメリカのAmazonアカウントが必要
では、Amazon Cloud Driveを利用するにはどうしたらよいでしょうか。残念ながらサービスがアメリカのAmazon.comのものになっているため、日本のAmazonのアカウントでは利用できません。Amazon Cloud Driveのサイトにアクセスし、Amazon.comのアカウントを作成する必要があります。以下、簡単な流れです。
<Amazon Cloud Driveの利用登録>
①Amazon Cloud Driveのサイトにアクセス
②Get Started をクリック
③Amazon.comのアカウントがない場合は、「No, I am new customer」をクリックしてアカウント作成
画面の指示に従って入力すればアカウント作成できます。
④再びAmazon Cloud Driveにアクセスし、Get Started をクリック
⑤Amazon.comのアカウントでログイン
<Amazon Cloud Driveのデスクトップアプリインストール>
①Amazon Cloud Driveのアプリのサイトにアクセス
Amazon Cloud Drive Desktop App for Windows and Mac
②アプリをインストール