2012年5月19日土曜日

短縮URLに潜む落とし穴 ⇒ 面倒でも「Unshorten.It!」使ってチェック


TwitterなどのSNSが増えたことでよく見かけるようになった短縮URL。このサービスには思わぬ落とし穴があるので、要注意です。


  短縮URLの落とし穴 ⇒ うっかりクリックでトラブルに
短縮URLはもともと、Twitterなど文字数制限のあるサービスでURLリンクを表示するためのサービス。ブログやニュース記事などのURLは場合によってはとても長くなるため、友だちとSNS上でシャアするには重宝します。

しかしこの短縮URL。ちょっと落とし穴が。何かというと、短縮URLを発行したサイトのルールでURLの文字列が変わります。nikkeiやyahooといった文字列がなくなってしまい、人間の目にはぱっと見、URLから何のサイトかを読み取ることができなくなります。普通に使っている分には全く問題ないのですが、不正なサイトも同じルールで短縮化されてしまいます。その結果、うっかりクリックしたら不正サイトで、ウィルスに感染したりしてしまう可能性もあるのです。

とくに気をつけなければ池いないのはTwitter。FacebookのようにURLのリンク先のWebページがサムネイル表示されていないので、ツイートの内容に惹かれてついついクリックしたら不正サイト、なんてことも十分にありえます。また、Google Analyticsのような際と分析サービスでも要注意。アクセスもとのサイトに短縮URLが表示されることがあり、そこに不正サイトのURLが潜んでいることもあります。自分のブログのアクセスを分析しようとしたら、うっかり不正サイトに入ってしまう、なんてこともあるわけです。


  対応策は短縮URLチェック ⇒ 「Unshorten.It!」を活用しよう
短縮URLに落とし穴があるからといって、全部無視するというのもナンセンス。せっかくの情報を流してしまうのはもったいないわけです。では、どうするか。そこで利用できるのが「Unshorten.It!」

使い方はシンプル。アクセスしたい短縮URLを入力して(コピー&ペーストして)チェックするだけ。そうするとサイトのサムネイルや内容が確認でき、同時に画面左下で
 ・サイトの信頼性
 ・提供者の信頼性
 ・プライバシーの安全性
 ・子どもが閲覧できるかどうか(健全性)
が表示されます。ポイントが高いほど安全なサイト。安全が確認できたら、下にあるボタンをクリックしてサイトを開きましょう。

ちなみにこの信頼性の評価はWOT(Web Of Trust)によるもの。WOTはWebユーザがWebサイトの信頼性を評価するプロジェクトであり、ソーシャルの力でサイトの信頼性をポイント付けしています。
 

  いちいち確認は面倒 ⇒ SNSのサービスに統合されるまではがまんしてチェック
とはいえ、短縮URLのチェック機能があっても、いちいち確認するのは面倒なところ。将来的にはSNSで自動的にチェックしてくれるようになったり、ブラウザのアドオン機能でチェックできるようになったりする可能性はあるでしょう。しかしながら、現状すぐに、というわけにもいきません。

ではどうすればよいかというと、がまんしてチェックすることがオススメ。変なウィルスやスパイウェアに感染してからでは遅いのですから、ちょっとガマンして短縮URLはチェックしておくべきでしょう。もしくはサムネイル表示をしてくれるSNSを利用し、ある程度リンク先の内容をアクセスしないでもわかる環境を用意しておくのも有効でしょう。


関連URL)
 WOT