2012年4月3日火曜日

LGディスプレイが“曲がるディスプレイ”を量産化 ⇒ ディスプレイの可能性がビジネスの可能性を広げる?


電子書籍やディスプレイの形が大きく変わるかもしれません。LGディスプレイがプラスチック電子ペーパー・ディスプレイ(EPG)を世界で始めて量産化しました。


  プラスチック電子ペーパー・ディスプレイとは ⇒ 曲がるディスプレイ
プラスチック電子ペーパー・ディスプレイ(EPG)の特徴薄さ、軽さ、強さの3つ。薄さはわずか0.7mm、重さは14g、1.5m(携帯電話を持っているぐらいの高さ)から落としてもびくともしません。しかし、それ以上の特徴はなんと言っても折り曲げられること。プラスチックを採用していることで柔軟性を実現し、最大40度まで折り曲げることができるのです。

LGディスプレイはこれを量産化したのです。それは、この薄さ、軽さ、強さをもち、曲げることができるEPGを製品として提供するということを意味します。量産化すれば当然コストも下がるわけですから、私たちが普段手にする商品にも利用することができます。実際、2012年5月にはヨーロッパでこのEPGを採用した商品が登場する予定です。


  EPGが与える邀撃 ⇒ 新型デバイスの可能性を広げる
このEPGが量産化され、実用的に利用されるとどのような影響があるでしょうか。将来的な発展まで鑑みれば、デバイスの可能性を広げることになります。曲げられるディスプレイとして利用することができるわけですから、今までディスプレイが設置できなかった場所にも対応することができます。例えば、駅にある円柱。これにデジタルサイネージを設置するとなるとかなりの工事が必要ですが、曲がるディスプレイがあれば今までより容易に設置することができるようになります。また、折り曲げて使うことを前提に考えれば、今までには不可能だったデザインのスマートフォンも出てくるかもしれませんし、体にフィットする形にデザインされた新型デバイスも登場するかもしれません。


  まとめ:EPGから新しいビジネスが生まれる?
EPGによって今までにないディスプレイの使い方が現われていたらどうなるでしょうか。単純に考えれば、その分ビジネスが増えます。いまいち伸びきらないデジタルサイネージを一気に普及させることになるかもしれませんし、新しい情報媒体を作り出して広告ビジネスを変容させるかもしれません。少なくとも私たちの情報の接点をより広げ、それにまつわるコンテンツビジネスなどを発展させることになるでしょう。