2012年4月8日日曜日

GoogleはARメガネ、ソニーは腕時計型スマートデバイスを発表 ⇒ ウェアラブルでナチュラルなデバイスが“そもそも”のIT利用の形を変える


私たちが普段使っているスマートフォン・いまやITの象徴的な存在となっています。しかし、今使っている機能はまだ序の口。ユーザデバイスも、そのインタフェースもまだまだ進化していきます。そのキーワードは、ウェアラブルとナチュラルです。


  GoogleからARメガネ登場 ⇒ スマートフォンは持つ時代から着る時代へ
2012年4月4日にGoogleはARメガネ「Project Glass」プロトタイプを発表しました。小型ディスプレイのほかマイクやカメラを備えており、メガネのように装着して利用することができます。音声入力にも対応。簡単に言ってしまえば、着るスマートフォン、です。何ができるかを簡単にまとめると
 ・天気やニュースの確認
 ・メールの送受信
 ・ナビゲーション(屋外・屋内)
 ・チェックイン(友だちが近くに居たら教えてくれる)
 ・写真・動画撮影
 ・音楽再生
 ・電話/テレビ電話
といったところ。作り方次第でゲームアプリも登場してくるでしょうし、オンライン決算機能を繋ぎこめば決済機能をもたせることもできるでしょう。



  ソニーからはスマートフォン連動時計型デバイス ⇒ 今、身につけることができるスマートデバイス
GoogleのProject Glassは少し先の未来の話ですが、ソニーは今使える“身につけられる”スマートデバイスを発売します。発売するのはスマートフォン連携デバイスのSmartWatch MN2(2012年5月31日発売)。ソニーのスマートフォン Xperiaに連携し、着信・メールの通知、音楽再生・停止、TiwtterのリツイートやFacebookのいいね!などの簡単な操作が可能。リストバンドと組み合わせれば、腕時計のように身につけることができます。



  iPadからはハンズフリーの電子書籍アプリ ⇒ そもそものデバイスの利用形態も変えていく
iPad向けの電子書籍アプリとして登場したのがMagic Reader。何がすごいかというと、手を使わずに電子書籍が読めてしまうこと。顔を横に振るだけでページがめくれるので、例えば料理を作っているとき、音楽を演奏しているときなどの両手がふさがっているとき、はたまた手をケガをしてしまったときなどでも、まったく苦なく電子書籍を楽しむことができるのです。今は顔を振る、という形ですが今後はウィンクや音声操作などにも対応していく予定。本は手でめくって読む、という常識はもう少ししたら覆ってしまうかもしれません。



  まとめ:ユーザデバイスの使い方は“そもそも”レベルから変わって行く
ARメガネや時計方デバイスのような身につけるウェアラブル・デバイス、そしてデバイスに触れることなく自然な行動で使うことが可能なナチュラル・ユーザインタフェース。今はまだ珍しい、という印象が強いのですが、今後普及すれば大きな影響を与えることになります。Googleの発表にも“We think technology should work for you—to be there when you need it and get out of your way when you don’t.(テクノロジーは人のためにある。必要なときにそこにあればいい、不要なときは見えなくていい)“とあるとおり、そもそものITの使い方を根本から変えてしまうかもしれません。今ある本の読み方、音楽の聴き方、メールのやり方、SNSの使い方、それは数年後全く違う形に変わっていても不思議はないのです。



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